12日の香港市場は上値の重い相場か。中東紛争の長期化が警戒され、投資家が運用リスクを回避する姿勢を続けると予想する。中東のエネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡が事実上閉鎖されるなか、原油高による世界景気の減速も意識されそうだ。もっとも、人工知能(AI)関連事業を手掛けるテック大手やAIインフラを支える半導体企業が買いを集めれば、相場を下支えする展開があり得るだろう。
イラン国営テレビによると、同国革命防衛隊は11日、米国とイスラエルがイラン国内の銀行を攻撃したとして「米イスラエルが関わる経済拠点や銀行を標的にする」と報復を表明した。一方、トランプ米大統領は同日、米ニュースサイトのアクシオスの電話インタビューで、軍事作戦は「もうすぐ」終わるとの見解を繰り返したが、引き続き具体的な時期への言及は避けた。
11日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が続落した半面、ナスダック総合は3日続伸した。注目された米2月消費者物価指数(CPI)が市場予想と一致したものの、原油先物が大幅反発し、インフレ懸念が高まったことが相場の重しとなった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は保険株のAIAグループ(01299)、大型ネット株の美団(03690)が香港終値を下回った一方、英金融大手のHSBC(00005)、取引所運営の香港証券取引所(00388)、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)、新エネルギー車の理想汽車(02015)が上回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
