本日のロンドン為替市場では、ユーロ圏発の重要イベントは予定されていない中で、昨日ユーロ買いやドル売りに繋がった材料に気を付けながらの取引か。なお、欧州序盤にはノルウェーから1月消費者物価指数(CPI)が発表予定。結果次第では、ノルウェー・クローネ(NOK)相場の動意に繋がるかもしれない。
昨日のユーロドルは1.18ドル前半から1.19ドル前半まで上昇した。先週に何度か下値を試したものの、結局は1.17ドル後半で値を固めた形になっており、地合い的にも上値を試しやすかったのだろう。そういったところに、「中国の規制当局は、主要銀行に対し、米国債の新規購入を制限し、既存の大規模ポジションを削減するよう指示した」との一部報道が伝わり、ドル売りを後押ししたようだ。
中国の米国債離れは昨年から目立っており、先月半ばに米財務省が発表したデータによれば、11月時点での保有額は6826億ドルと2008年9月以来の低水準だった。2025年1-11月の期間では、保有額が10%以上も減少していたもよう。中国の保有額は、全体の割合としては約7.3%と、米国を除くランキングでは日本と英国に次ぐ第3位。昨日の削減指示のニュースは昨年の動きに沿った内容とはいえ、確かにその動向は無視できない。
ユーロ買い材料の1つとされたのが、ビルロワドガロー仏中銀総裁が任期を1年以上残して6月退任を発表したこと。同総裁は、欧州中央銀行(ECB)理事会内ではハト派として知られている。現状の理事会はタカ派がどちらかと言えば多く、やや劣勢なハト派は主要メンバーの1人を失うことになる。今後は、マクロン大統領がどのような金融スタンスの人物を次の仏中銀総裁に任命するかが焦点となる。
1月ノルウェーCPIは前年比が3.0%と、前回から0.2ポイント減速が予想されている。見込み通りであれば昨年11月に並び、過去7カ月の中でも一番低い水準だ。ノルゲバンク(ノルウェー中銀)は、ここ3会合連続で政策金利の4.00%据え置きを決定している。追加利下げは示唆しているものの、急いではいないと声明で言及。しかしながら、今回のCPIがもし2%台まで緩むようであれば、市場の思惑も変わってきそうだ。
想定レンジ上限
・ユーロドル、1月29日高値1.1996ドル
・NOK円、2015年5月高値16.36円
想定レンジ下限
・ユーロドル、日足一目均衡表・基準線1.1827ドル
・NOK円、5日安値15.97円
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
