30日の日経平均は4日ぶり反落。終値は52円安の53322円。まちまちの米国株を受けて小高く始まった後は、不安定な動きが続いた。序盤はプラス圏とマイナス圏を行き来する展開。値上がり銘柄が多かった一方、前日に決算を消化したアドバンテストが大きく売られており、強弱感が交錯した。
10時を過ぎた辺りからは、アドバンテストが下げ幅を広げた上に、住友金属鉱山など非鉄株が値を崩したことで、下方向に勢いがついた。節目の53000円を割り込むと、前場は400円を超える下落となって安値引け。後場に入るとこれらの銘柄の売り圧力が和らいだことから、切り返してプラス圏に浮上した。しかし、買いは続かず終盤にかけては失速。小幅な下落で取引を終えた。TOPIXやグロース250指数は上昇した。
東証プライムの売買代金は概算で7兆8700億円。業種別では空運、石油・石炭、不動産などが上昇した一方、非鉄金属、建設、金属製品などが下落した。上方修正や自己株取得を発表したマキタが買いを集めてストップ高。半面、3Q決算が市場の期待に届かなかったアンリツが急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1142/値下がり407。米国でサンディスクの好決算が確認できたことを手がかりに、キオクシアHDが11%高。上方修正を発表した日立や富士通が買いを集めた。カシオとセイコーGの腕時計2社が急伸。カシオは上方修正や自己株取得・消却を発表しており、セイコーGは証券会社の新規カバレッジが入ったことが買い材料となった。証券会社が高い目標株価を設定してカバレッジを開始したククレブ・アドバイザーズがストップ高となった。
一方、アドバンテストが5%安。東邦亜鉛、住友鉱山、JX金属など非鉄株の多くが値幅を伴った下げとなった。関電工やきんでんなど電気設備工事関連が大幅安。関電工は売り出しが嫌気されており、きんでんは株価が高値圏にあった分、上方修正や増配を発表しても大きく売られた。決算を材料にNECやキーエンスが大幅安となり、野村総研が17.3%安と急落。ETFの純銀上場信託や純金上場信託が商いを伴って大きな下げとなった。
日経平均は下落で終えるも、後場は持ち直して大崩れを回避した。アドバンテストや非鉄株など前場に崩れた銘柄も、後場は売り圧力が和らいだ。プライムの値上がり銘柄は1000を超えており、TOPIXは上昇。そのTOPIXは25日線(3539p、30日時点、以下同じ)付近で下げ渋り、本日5日線(3552p)を上に抜けてきた。来週はメガバンクやトヨタなど時価総額の大きい銘柄が決算発表を予定している。このタイミングでTOPIXの基調が上向きとなってくれば、日本株の上昇継続に対する期待が高まる。今週は週間で日経平均が1.0%安、TOPIXが1.7%安とTOPIXのパフォーマンスが悪かったが、来週はTOPIXに挽回の動きが見られるかに注目したい。
【来週の見通し】
一進一退か。2月相場に入るが、日曜8日に衆議院選挙の投開票日を控えている。米国では金曜6日に1月雇用統計が発表予定で、これらを前にポジションを一方向に傾けづらいとみる。国内は決算発表ラッシュとなり、任天堂、三菱UFJ、ソニーG、トヨタなど、主力ど真ん中銘柄が発表を予定している。米国でもアルファベットやアマゾンなど注目度の高い銘柄が決算を発表予定。指数が個別銘柄の影響を大きく受ける場面があるかもしれない。ただ、日々の振れ幅が大きくなることはある程度許容されるだろう。安くなれば押し目買いが入り、高くなれば利益確定売りが出てくることで、週間では水準が大きく変化しないと予想する。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
