本日、ユーロ圏の1月経済信頼感や1月消費者信頼感・確定値の発表が予定されているが、結果がユーロの動意につながる可能性は低い。NYタイムに入ったところではチポローネ欧州中央銀行(ECB)専務理事の講演が予定されており、その内容に注目したい。昨日は、コッハー・オーストリア中銀総裁やビルロワドガロー仏中銀総裁など、ECB当局者からユーロ相場への言及が相次いだ。
ユーロドルは27日に2021年6月以来の1.20ドル台を回復し、昨日はECB当局者のユーロ高けん制やベセント米財務長官の「米国は常に強いドル政策を堅持している」との発言を受けたドルの買い戻しで調整の売りに押されたが、トランプリスクでドルの先安観は根強く、ユーロドルの堅調な動きは続くと見込んでいる。
トランプ米大統領の振る舞いは世界経済の秩序を消し去っており、市場では「ドルと米国債はもう安全でない」という認識が高まりつつある。リスクオフでもドルと米国債が上がらず、代わりに金や欧州債が買われ、ユーロがドルの受け皿となっている。トランプ米大統領は世界中に関税の脅しだけではなく、地政学リスクも高めている。世界中の他の国々にとって、米国は予測不可能で信頼できない存在になりつつある。まだドルが基軸通貨としての地位が揺らぐ可能性は低いものの、ドルの地位が低下しつつあることは確かである。トランプ政権はドル基軸通貨体制を手放そうとはしていないが、トランプ米大統領は製造業を自国内に戻そうとしており、その観点からは一定のドル安政策を志向するとみられる。
・想定レンジ上限
ユーロドルは27日高値1.2081ドル。
ユーロ円は日足一目・基準線(同転換線)184.33円。
・想定レンジ下限
ユーロドルは28日安値1.1896ドル。
ユーロ円は27日安値182.13円。
(金)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
