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【見通し】ロンドン為替見通し=ユーロ神経質な動きか、指標はドイツのIFO企業景況感指数

先週のユーロドルは1.15ドル後半で下げ渋ると、米国信認低下に伴ったドル売りを支えに週末には昨年9月以来の高値水準となる1.18ドル台に上昇した。ユーロ円は高市政権の財政政策への市場の懸念が根強く円売りが続く中、186円後半まで過去最高値を更新したが、日米協調介入への警戒感が高まったことを背景に円が急速に買い戻され、週開け早朝には183円前半まで失速した。

 足もとでユーロ独自の手掛かりは乏しく、対ドル対円ではドルと円の動きに左右されやすい相場が続く。本日の欧州タイムではドイツの1月IFO企業景況感指数の発表が予定されているが、予想と大きくかい離しない限り反応は限られるだろう。市場予想は88.2と予想外に低下した12月の87.6からやや上昇すると見込まれている。ドイツ政府の財政刺激策は意味のある効果を上げているとは言えず、また、昨年の秋に広範な経済政策改革が実現しなかったこともあり、今年前半もドイツ経済に対する楽観ムードは高まりにくいとの見方が少なくない。

 トランプ米大統領の暴走による米国の信認低下に伴ったドル売り圧力が強く、ユーロがドルの受け皿としての認知度も向上しつつあり、対ドルでの底堅い動きが見込まれる。世界的に地政学リスクが高まる中、逃避資産として金の堅調が続いているほか、スイスフランの好調に続いてユーロ買いも目立っている。一方で、円は安全通貨の側面が低下しつつある。ただ、ドルは引き続き国際通貨としてその圧倒的な地位は維持されており、最近はリスクオフのドル買いと米信認低下によるドル売りの「綱引き」も見られている。

 グリーンランド問題をめぐる、米欧の衝突は一旦回避されたが、トランプ米大統領がグリーンランドを諦めたとは思えない。欧州発の安全保障・地政学的な不確実性が高い状況は続き、ユーロは神経質な値動きが続きそうだ。対円では円買い介入への警戒感の高まりで円売りは一服し、関連のヘッドラインに注目。

・想定レンジ上限
 ユーロドルは2021年6月29日高値1.1930ドル。 
 ユーロ円は日足一目・基準線(同転換線)184.75円。

・想定レンジ下限
 ユーロドルは日足一目・基準線(同転換線)1.1724ドル。
 ユーロ円は日足一目・雲の上限182.67円。

(金)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ