29日の日経平均は3日ぶり反落。終値は223円安の50526円。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり986/値下がり553。電線株の動きが良く、フジクラが3%を超える上昇。住友鉱山や三菱マテリアルなど非鉄株買いが盛り上がり、東邦亜鉛がストップ高まで買い進まれた。三井物産など商社株が軒並み高となっており、分割で最低売買単位が引き下げられた伊藤忠が5%を超える上昇。分割銘柄では1:10の分割を実施した伊勢化学工業がストップ高となった。
一方、半導体株が総じて弱く、アドバンテストやディスコが大幅安。キオクシアが6.5%安と派手に下げた。ファーストリテイリング、良品計画、ニトリHDなど小売専門店の一角が軟調。JTや日本マクドナルドなど12月決算銘柄が権利落ちの影響で水準を切り下げた。
プライム市場では値上がり銘柄が多かったが、日経平均は3桁の下落。アドバンテストとファーストリテイリングの2銘柄で日経平均を190円近く押し下げており、大納会も大型銘柄の影響を大きく受ける可能性がある。ただ、今年はこういったことが何度もあっただけに、上下どちらに値幅が出たとしても市場は冷静に受け止めるだろう。プラスで終えたTOPIX(終値:3426.52p)が12月15日につけた史上最高値(3431.47p)に接近しており、大納会で高値を更新できるかに注目したい。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
