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【見通し】NY為替見通し=ドル円、クリスマス週で閑散取引の中で突発的なカタルシスに要警戒か

本日のNY為替市場のドル円は、クリスマス週で閑散取引の中、日銀の利上げにも関わらず年初来高値に迫っていることで、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性に警戒しておきたい。

 先週の日銀金融政策決定会合の声明や植田日銀総裁の会見では、警戒されていた中立金利水準への言及がなかったことで、ドル円は157円台まで上昇し、年初来高値に迫っている。

 ドル高・円安は、高市政権にとっては物価高を助長すること、トランプ米政権にとっては貿易赤字を拡大させることで、日米政権にとって望ましい状況ではないと思われる。

 先週末には、片山財務相が「為替動向は一方向で急激な動き、憂慮している。為替相場、行き過ぎた動きには適切に対応」と述べ、本日は三村財務官が「一方向で急激な動き、憂慮している。行き過ぎた動きには適切な対応取る」、木原官房長官も「足もとの為替市場では一方向かつ急激な動きもみられ憂慮している。為替市場での投機的な動きについては必要に応じて適切な対応を取る」と円安を牽制している。

 しかし、本日までの円安牽制発言は「憂慮」「適切な対応」までに留まり、介入を予告する「断固たる措置」という段階には至っていない。
 神田前財務官は、円買い介入の目安にボラティリティを挙げており、ボリンジャー・バンド+2シグマ超えで円買い介入に踏み切っていたが、本日の+2シグマは157.40円付近に位置している。

 まもなく公表されると思われる米財務省の「外国為替報告書」やベッセント米財務長官は、日銀に円安是正のための利上げを促してきていたが、利上げに踏み切ったことで、ドル売り・円買い介入も容認するのではないか、との市場筋の憶測がある。

 また、トランプ米政権にとっては、貿易赤字削減のためのトランプ関税に対して、連邦最高裁が違憲判決を下す可能性が高まりつつあるため、ドル高抑制に本腰を入れる可能性に警戒しておきたい。

 本日予定されている経済指標は、11月カナダ鉱工業製品価格(予想:前月比0.3%)や11月カナダ原料価格指数などがある。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、158.87円(1/10高値:年初来高値)

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、156.09円(日足一目均衡表・転換線)


(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ