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【見通し】株式明日の戦略-大幅高で週間でもプラス、来週は日銀会合にらみで方向感が出づらいか

12日の日経平均は3日ぶり大幅反発。終値は687円高の50836円。米国株はまちまちも、ダウ平均の史上最高値更新を好感して、寄り付きから300円を超える上昇。序盤は上を試す流れとなり、節目の51000円を超えて51100円台まで駆け上がった。上げ幅を900円超に広げたところでいったん急失速。値上がり銘柄は多かった一方で半導体株など大型グロースの一角が弱く、楽観に傾きかけた流れが修正された。しかし、寄り付き(50480円)近辺で盛り返すと、しばらくもみ合った後、14時辺りからは上昇再開。600円を超える上昇となり、後場の高値圏で取引を終えた。TOPIXは節目の3400pを上回り、12月4日以来、6営業日ぶりに史上最高値を更新した。

 東証プライムの売買代金は概算で6兆4200億円。メジャーSQ日で商いは膨らんだ。業種別では輸送用機器、保険、繊維などが大幅上昇。下落は鉱業と水産・農林の2業種のみで、医薬品の上昇が限定的となった。主力ど真ん中銘柄の動きが良く、トヨタが4%を超える上昇。半面、下方修正を発表したMacbee Planetが急落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1382/値下がり188。前日大幅安のソフトバンクGが乱高下しながらも3%を超える上昇。パナソニック、日立、富士通など電機株に強い動きが見られた。三菱UFJや三井住友など銀行株が軒並み大幅高。三菱地所や住友不動産など不動産株の動きも良かった。通期の純利益見通しを引き上げた品川リフラが急伸。データセンター向けの新製品に関するリリースが好感されたリバーエレテックがストップ高比例配分となった。

 一方、東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコなど半導体株の多くが下落。原油安を受けてINPEXが売りに押された。3Q決算が失望を誘った三井ハイテックや前期の計画下振れ着地および今期の営業赤字見通しが嫌気されたセルソースが大幅安。今期の大幅減益見通しを提示したPOPERがストップ安比例配分となった。

 本日、グロース市場に新規上場したフィットクルーは、公開価格を大きく上回る初値をつけたものの、終値は初値を大きく下回った。

 日経平均は大幅高。東京エレクトロンやアドバンテストが売られる中でも上に値幅が出ており、日本株はAI関連だけではないことを見せつけるような1日となった。きのう取引時間中に一時5万円を割り込んだだけに、きょうの動きが悪いとセンチメントが大きく悪化する懸念があった。しかし、きょうは51000円を上回る場面があり、終値(50836円)では5日線(50565円、12日時点、以下同じ)や25日線(50088円)を上回った。結果、週間でもプラスを達成。強弱感が入り交じっていた今週をプラスで終えたことは大きい。目先は上値を追えるかどうかはともかく、下値は堅くなってくるだろう。


【来週の見通し】
 一進一退か。18~19日に日銀金融政策決定会合が開催される。今回は利上げ実施が意識されている。そのことに対する織り込みも進んでいるが、金曜引け後の植田総裁会見を見極めたい状況だけに、方向感が出づらいと予想する。米国では11月の雇用統計や消費者物価指数など注目度の高い指標が出てくるほか、マイクロンが決算発表を予定している。また、欧州ではECB理事会が開催されるだけに、海外からの材料に対する反応が大きくなるだろう。ただ、高くなれば利益確定やリスク回避目的の売りが出やすくなる。一方で、会見前に警戒感から下げていれば、金曜には悪材料出尽くしを期待した買いが入りやすくなる。日銀の結果が市場をかく乱する可能性もあり、金曜の引けまで落ち着かない地合いが続くだろう。


・提供 DZHフィナンシャルリサーチ