週明け27日の香港市場は、前週末の米株高の流れを引き継いで続伸か。注目された米9月消費者物価指数（CPI）が市場予想を下回る伸びにとどまったことでインフレ懸念が後退し、米連邦準備理事会（FRB）が利下げを継続するとの見方から買いが優勢となるだろう。
米労働省が24日公表した9月CPIは前月比0.3％上昇と8月の0.4％上昇から伸びが鈍化し、予想の0.4％上昇を下回った。米シカゴ・マーカンタイル取引所（CME）のフェドウオッチによると、12月米連邦公開市場委員会（FOMC）での0.50％（2回）の利下げ確率は前日の91.1％から94.4％に上昇し、0.75％の利下げ確率も2.4％に上昇した。
ただ、買い一巡後にハンセン指数が伸び悩む展開がありそうだ。パウエルFRB議長が今月28－29日のFOMC後に記者会見を開くとあって、発言内容を確認したい投資家は積極的な売買を手控えるだろう。韓国で開かれる米中首脳会談を30日に控え、2国間の貿易交渉の進展を見極めたいとの気分が広がる可能性もある。
24日のNY株式相場は主要3指数がそろって続伸。ダウ平均は3日ぶりに取引時間中の史上最高値を更新し、終値でも初めて47000米ドルを上回った。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は大型ネット株のアリババ集団（09988）、美団（03690）、テンセント（00700）、保険株のAIAグループ（01299）、取引所運営の香港証券取引所（00388）が香港終値を上回った。半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス（00003）が下回って終えた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
