週明け20日の香港市場は、前週末米株高の流れを引き継いで反発か。貿易を巡る米国と中国の対立激化懸念が和らぎ、買い安心感が広がると予想する。トランプ米大統領は17日、米FOXのニュース番組で、対中関税の大幅な引き上げは「持続可能ではない」と述べ、10月末に開催される韓国のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議にあわせて米中首脳会談を行う見通しを示した。
中国共産党は20-23日に開く第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)で、第15次5カ年計画(2026-30年)草案を審議する。内需拡大に向けた政策指針が示されるとの期待が投資家心理を支えそうだ。中国国家統計局がきょう午前に発表する小売売上高などの9月の主要経済指標や7-9月の国内総生産(GDP)も注目の材料となる。
17日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって反発。前日の大幅安の主因となった地銀株が反発したことや、米中貿易摩擦問題への懸念が和らいだことでリスク回避の動きが巻き戻された。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネットネット株のアリババ集団(09988)、美団(03690)、テンセント(00700)、金融株のAIAグループ(01299)、HSBC(00005)、中国建設銀行(00939)、取引所運営の香港証券取引所(00388)、医薬品ネット通販の京東健康(06618)が香港終値を大きく上回った。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
