本日のNY為替市場のドル円は、今週の金曜日に発表される米8月PCEデフレーターを控えて、9月米製造業PMI速報値やボウマン米連邦準備理事会(FRB)副議長やパウエルFRB議長の講演を見極めていく展開となる。
また、引き続き、トランプ米大統領の突発的な発言や次期FRB議長候補に関するヘッドラインには警戒しておきたい。
そして、米上院が9月末で期限を迎える予算の暫定予算案を否決したことで、10月から政府機関の一部閉鎖の可能性が警戒されており、関連ヘッドラインには警戒しておきたい。
9月米製造業PMI速報値は52.2と予想されており、8月の53.0からの悪化が見込まれている。米連邦準備理事会(FRB)の2大責務(「物価の安定」と「雇用の最大化」)のバランスが注目されていることで、物価指数や雇用指数の変化にも注目しておきたい。
ボウマンFRB副議長の講演では、0.25%の利下げに賛成した理由やドット・プロット(金利予測分布図)での位置を見極めることになる。
パウエルFRB議長の講演では、リスク管理の利下げ(risk management cut)の意味合いや来年5月15日の任期満了に向けたドット・プロットの位置への言及、「第3の使命」(長期金利の安定化)への見解などに注目しておきたい。
また、ボスティック米アトランタ連銀総裁のインタビューでは、昨日同様にインフレ懸念を理由に年内の追加利下げの必要性は現時点ではないとの認識が繰り返されると思われるが、今年のFOMCでの投票権がないことで、市場への影響は軽微だと思われる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、148.59円(200日移動平均線)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、146.94円(日足一目均衡表・転換線)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
