本日のロンドン為替市場でユーロ相場は、欧州前半に発表される仏・独・ユーロ圏や英国の9月製造業/サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値の結果を見極めながらの取引となりそうだ。また、市場予想が分かれるスウェーデン中銀の政策金利発表も、スウェーデン・クローナ(SEK)相場の動意につながるだろう。
9月仏PMIは製造業に注目。前回8月改定値では約2年半ぶりに景況感の境目50を超え、今回は50.1となんとか基準値超えは維持すると見られている。独製造業PMIは前回より改善が期待されているもの、予想50.0と上げ幅は小さめ。株価は高いところにあるが、経済データの景気回復までには至っていない。ユーロ圏PMIは、仏独と49台が予想されるサービス部門に注視か。こちらは、4カ月連続の50超えとの予測だ。
9月英PMIはサービス部門が前回から下振れ予想ではあるものの、53台と比較的高い水準。47付近の製造業とは対照的であり、ポンド相場の判断は難しそうだ。
ほか、ミュラー・エストニア中銀総裁や英中銀のチーフ・エコノミストでもあるピル金融政策委員会(MPC)委員の講演が予定されている。
スウェーデン中銀(リクスバンク)の政策金利については、現行2.00%で据え置きと1.75%への引き下げで拮抗している。スウェーデンの8月消費者物価指数(CPI)は前年比1.1%と7月より加速していたものの、水準的には低いままだ。一方、前年比コアが3.3%まで上昇率を伸ばしており、確かに今回の会合は中銀にとっても難しい判断となるだろう。
想定レンジ上限
・ユーロドル、18日高値1.1848ドル
・ユーロ/スウェーデン・クローナ(SEK)、200日移動平均線11.1250SEK
想定レンジ下限
・ユーロドル、日足一目均衡表・基準線1.1747ドル
・ユーロSEK、15日安値10.9036SEK
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
