東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は249ドル安の45295ドルで取引を終えた。米連邦控訴裁判所がトランプ関税を違憲としたことで財政不安が高まり、長期金利が上昇。イギリスやフランスでも財政不安の高まりを受けて長期金利が上昇しており、これらを嫌気してリスク回避姿勢が強まった。ただ、600ドル近く下げて45000ドルを割り込んだところでは下値が拾われた。ドル円は足元148円40円近辺と円安(ドル高)に振れている。CME225先物は円建てが265円安の42085円、ドル建てが250円安の42100円で取引を終えた。
米国株安を嫌気した売りに押されると予想する。米金利上昇を受けてナスダックの下げが大きくなっており、エヌビディアは2%近い下落となっている。足元で不安定な動きを見せているソフトバンクグループやアドバンテストには逆風で、全体でも警戒ムードが強まると思われる。円安が進んでいる点は下支えにはなりそうだが、週末に米雇用統計の発表を控える中では腰の入った買いは期待しづらい。下げて始まり、場中はマイナス圏で方向感に欠ける動きが続くだろう。日経平均の予想レンジは41800-42400円。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
