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【見通し】株式明日の戦略-不安定ながらプラスを確保、TOPIXは5日線上を回復

2日の日経平均は3日ぶり反発。終値は121円高の42310円。米国が休場で手がかり難も、欧州株高を好感して3桁上昇スタート。場中は強弱感が交錯して方向感に欠ける動きが続いた。前日大幅安となったアドバンテストとソフトバンクグループがきょうも売られたが、全体では値上がり銘柄が多く、前場はプラス圏で推移した。ただ、動きが良くなってくると買いが続かなくなり、次第に上値の重さが意識された。後場に入ると生成AI関連に対する売り圧力が強まったことで、マイナス圏に沈む場面があった。ただ、下げ幅を3桁に広げたところでは切り返しており、3桁の上昇で取引を終えた。

 東証プライムの売買代金は概算で3兆9500億円。業種別では卸売、海運、証券・商品先物などが上昇した一方、機械、その他製品、サービスなどが下落した。デンソーのスパークプラグ事業と排気センサ事業を譲り受けると発表した日本特殊陶業が大幅上昇。半面、生成AI関連の手がけづらさが意識される中、古河電工が後場に下げ幅を広げて3.4%安と弱さが目立った。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1012/値下がり555。日経電子版で自販機におけるレッドブル販売権を取得したと報じられたサントリーBFが大幅上昇。場中は親会社の人事に関するニュースで値動きが荒くなったものの、商いを伴って強い動きを見せた。月次を材料に百貨店株が買われており、松屋や三越伊勢丹が急伸。三井物産、伊藤忠、住友商事など商社株に資金が向かった。1Q決算が好感された伊藤園が6%を超える上昇となって年初来高値を更新した。

 一方、前日に大きく下げたソフトバンクGとアドバンテストが連日の下落。三菱重工、川崎重工、IHIの防衛大手3社がそろって売りに押された。サンリオや良品計画など業績期待の高い銘柄の一角が軟調。株式の売り出しを発表したライフドリンクが急落した。

 日経平均は3日ぶり反発。きのう同様に生成AI関連は敬遠されたが、厳しい下げとなったものは少なかった上に、それ以外の多くの銘柄には買いが入ったことで概ね堅調に推移した。後場にマイナス圏に沈んだところで、売り崩されることなく切り返した点は特筆される。安値の42084円は25日線(42115円、2日時点、以下同じ)に近く、テクニカルの節目が意識されたようにも見える。

 休場明けの米国でエヌビディアがどういった動きを見せるかが注目される。弱かった場合にはソフトバンクGやアドバンテストが改めて売られる可能性もある。今はこれらに振り回されるのは仕方ないが、下値は固めておきたい局面。25日線や節目の42000円を割り込んでしまうと、13週線(40823円)辺りまでは調整が続きそうであるだけに、ここは踏ん張りどころだ。TOPIXの方は終値(3081p)で5日線(3075p)を上回っており、チャートが改善している。日経平均もキャッチアップして5日線(42513円)上を回復できるかに注目したい。


(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ