週明け1日の香港市場は続伸か。中国の半導体国産化テーマ銘柄が買われて相場の上昇をけん引しそうだ。中国ネット通販大手のアリババ集団が汎用性が高い人工知能(AI)半導体を開発したと伝わり、中国企業が国内AI需要に対応する製品を供給する能力を獲得しつつあるとの見方が広がると予想する。
米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げをするとの見方は根強く、投資家心理を支えるだろう。利下げ見通しを巡り注目された米7月個人消費支出(PCE)価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPCE価格指数が前月比0.3%上昇と前月から横ばいとなり、予想と一致した。一方、中国国家統計局が8月31日発表した8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.4となり、景況感の分かれ目となる50を5カ月連続で下回った。半面、非製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.3と2年8カ月連続で50以上となった。
8月29日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって4日ぶりに反落した。米半導体大手のエヌビディアやAMDが3%超下落したことが重荷となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のアリババ集団とテンセント(00700)、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、市場運営の香港証券取引所(00388)、石炭大手の中国神華能源(01088)が香港終値を上回った半面、新エネルギー車のBYD(01211)が下回って終えた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
