5日の香港市場はもみ合う展開か。前日の米株高や米利下げ期待の高まりが支えとなる半面、香港ドル安を受けた資金流出懸念が重しとなりそうだ。足元の香港ドルはペッグ制で定める変動範囲の下限(1米ドル=7.85HKドル)付近での推移が続く。香港金融管理局(HKMA)は5日、外国為替市場で香港ドル買い介入を実施した。香港ドルの買い介入は6月以降で9度目。前回は8月1日に実施した。
一方、業績や見通しを手掛かりとした個別物色は引き続き活発だろう。きょうは創科実業(00669)、中国鉄塔(00788)、ヤム・チャイナ(09987)などが決算発表を予定している。
4日のNY市場でダウ平均が585米ドル高と6営業日ぶりに反発。先週は米7月雇用統計の悪化などで主要3指数が大きく下落したが、週明けの取引では買い戻しが優勢となった。米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを再開するとの見方が強まった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3営業日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はまちまち。主力株ではテンセント(00700)、HSBC(00005)が香港終値を上回った半面、美団(03690)、アリババ集団(09988)が下回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
