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【見通し】ロンドン為替見通し=ポンド、英CPIに注目

足もとのドル高・円安の流れを受けて、ポンドドルは6月23日以来の安値水準となる1.34ドル割れまで弱含んだが、ポンド円はドル円の上昇を支えに199円を挟んで底堅い動き。ポンド独自に英財政リスク懸念やイングランド銀行(英中銀、BOE)の利下げ観測の高まりによる売り圧力も強い。

 市場ではBOEの次回8月会合で利下げ予想が優勢となりつつある中、本日発表の英6月消費者物価指数(CPI)の結果に注目。5月CPIはほぼ市場予想通りの結果となるも、コア指数は前年比3.5%と前月から0.3%減速し、BOEが重視するサービス価格インフレ率は前月の5.4%らか4.7%に低下した。6月のCPIは5月並みの水準が予想されているが、低調な結果になると利下げ観測は一層高まり、ポンドに売り圧力が強まりそうだ。

 昨日に英小売協会(BRC)が発表した6月の現金ベースの支出は前年同月比3.1%と、5月の1.0%から伸びが加速し、今年2番目の大幅増加となった。例年より猛暑で扇風機や夏物衣料の需要が伸びて消費支出が押し上げられた。食品価格も上昇しており、CPIの大幅な伸びの鈍化は想定しにくいか。

 ポンドは英CPIの結果に反応を示した後は目線が明日の雇用データに向けられそうだ。前回発表の2-4月の賃金は前年比5.2%と伸び率は2024年第3四半期以来の低水準となり、2-4月の失業率は4.6%と2021年5-7月以来の高い水準となった。明日の雇用データが英労働市場に減速の兆しが鮮明になりつつあることが示されれば、8月会合での利下げはほぼ確実になる可能性がある。ベイリーBOE総裁は14日の英紙タイムズインタビューで、英国の雇用市場が中銀の想定以上の速さで悪化した場合には、より大幅な利下げに踏み切る可能性があると示唆した。

・想定レンジ上限
 ポンドドルは14日高値1.3504ドルや日足一目均衡表・転換線1.3530ドル。ポンド円は心理的節目の200.00円や昨年7月24日高値201.19円。

・想定レンジ下限
 ポンドドルは90日移動平均線1.3325ドルや5月19日安値1.3245ドル。ポンド円は日足一目均衡表・転換線198.30円や21日移動平均線197.82円。

(金)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ