NYタイムは、米関税問題の行方をにらんだ神経質な展開が予想される。ドル円は146円前半で底堅く推移しているが、1.17ドル台で戻りを試したユーロドルや、2024年7月以来の高値圏171円後半へと買いが先行していたユーロ円にもやや調整が入るなど、関税問題の影響を推し量りきれない部分が残るなか、方向が定まりにくい面もある。高値圏をおおむね維持しているドル円も、きっかけ次第で調整の反落を強めるリスクがある。
本日はドル円の動向に直接影響しそうな米経済指標の発表は予定されていない。ただ、米3年債入札後の米金利の振れには注意が必要か。需給の偏りによって短期的にせよ金利が大きめに振れる展開も警戒される。必ずしも継続的なトレンドにつながるとは限らないものの、思わぬ米金利・ドル相場の上下を誘うリスクも念頭に置いて臨みたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、2025年レンジ38.2%水準147.14円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、日足一目均衡表・基準線145.21円
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
