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【見通し】ロンドン為替見通し=欧米通商協議に関するヘッドラインに要警戒か

本日のロンドン為替市場のユーロドルは、欧州連合(EU)とトランプ米政権による通商協議の行方を見極めることになる。

 ユーロドルは、欧州の財政拡張策に対するレパトリで、米国投資から欧州への資金還流の流れに乗り、9手連続陽線で1.18ドルまで上昇してきた。
 しかし、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁がユーロドル1.20ドル台に難色を示し、昨日のトランプ米大統領による相互関税通告により、ドルは全面高の様相を呈しており、欧米通商交渉が決裂した場合は、ユーロ売り・ドル買いに拍車がかかる可能性に警戒しておきたい。

 欧州委員会は昨日、6日のフォンデアライエン委員長とトランプ大統領との電話会談を経て、米EUの通商合意の枠組みがまとまりつつあると述べた。さらに、EUは米国の関税通知回避の公算、とも報じられている。
 EUに対するトランプ関税は、自動車・部品に対して25%、鉄鋼・アルミニウムに対して50%、その他には10%の一律関税が課されている。
 EUが明日9日までに米国と通商合意を結ばなければ、米国向け輸出品のほぼ全てに対する関税は50%に引き上げられることになっていたが、レビット大統領報道官が「米大統領は本日午後に各国との交渉期限を7月9日から8月1日に延期するための大統領令に署名する」と述べており、8月1日まで交渉期限が延期されることになっている。

 EUは、米国との通商合意に至らなかった場合は、報復措置を講じる構えであり、最悪のシナリオは、欧米貿易戦争の勃発となる。また、先日の英紙フィナンシャルタイムズは、米国はEUが輸出する農産物に対し、17%の関税を課す可能性を示したと報じている。

 また、ポリティコが報じたところによると、米国はEUに条件付きながら10%関税案を提示したとのことである。現時点でこの合意は仮のものであり、最終的な締結には至っていないとのことであり、関連ヘッドラインには、引き続き警戒しておきたい。

想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1829ドル(7/1高値=年初来高値)
・ユーロ円:172.83円(2024/7/17高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1593ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円:169.89円(日足一目均衡表・転換線)


(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ