
東京市場は堅調か。米国株は上昇。ダウ平均は344ドル高の44828ドルで取引を終えた。6月雇用統計では、非農業部門雇用者数が14.7万人増と市場予想の11.0万人増を上回り、5月分も上昇修正された。7月利下げの可能性は大きく低下し、10年債利回りは上昇したが、雇用の堅調さが確認できたことが株買いにつながり、3指数とも強い動きを見せた。S&P500とナスダックは最高値を更新し、ダウ平均も取引時間中に今年の高値を上回る場面があった。米金利上昇を受けて為替はドル高(円安)に振れており、ドル円は足元144円90銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが400円高の40120円、ドル建てが485円高の40205円で取引を終えた。
強い雇用統計を受けて米国株が上昇するというのは、日本株には理想的な流れ、米株高と円安の両方の恩恵を受けることができる。CME225先物は4万円超えのスタートを示唆しており、全体の底上げが進むと予想する。本日の米国は独立記念日により休場。足元の動きが良かった米国株が休場を前にしてもさらに買われたことは、リスク選好ムードを高める。4万円より上では目先の利益を確定させる動きも出てくるとみるが、売りをこなしながら強い基調が続くだろう。日経平均の予想レンジは39950-40300円。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ