3日の香港市場はもみ合う展開か。2日発表の6月のADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が予想に反して減少し、米景気の減速懸念が強まる一方、それを受けた米そう切り下げ期待が高まった。また、関税交渉を巡って米トランプ政権がベトナムと合意したと発表し、関税を巡る市場の懸念がやや後退した。強弱の材料が交錯するなか、6月の米雇用統計を香港時間の今夜に控え、様子見気分が広がりそうだ。
2日のNY市場でダウ平均は5営業日ぶりに小反落した。トランプ米大統領が自身のSNSに「ベトナムとの貿易交渉が成立した」と投稿したことを受け、ベトナムで生産拠点を持つナイキが買われ、4%高で引けた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融株のHSBC(00005)は香港終値比で横ばい、大型ネット株の美団(03690)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)は香港終値を下回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
