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【見通し】ロンドン為替見通し=ユーロドル、高値警戒感が漂い始めるなか 貿易を巡る米EU関係に注目

本日のロンドン為替市場では、再び高まりつつあるトランプ関税への警戒感を背景とした「リスクセンチメントの強弱」を測りながらの取引か。米国との貿易協定の締結期限とされる7月9日が迫るなか、先週末にトランプ米大統領は「カナダとの通商協議を全て打ち切る」と発言。また、同大統領は日本との自動車貿易についても不満を表明した。この流れであればトランプ政権は、欧州連合(EU)に対しても圧力を高めてくるだろう。

 米国との貿易交渉についてフォンデアライエン欧州委員長は先週、「合意の用意はある」と述べたものの、「合意に至らない可能性にも備えている」と発言。マクロン仏大統領からも「米国の10%関税が維持されるなら、米国企業にも同等の関税を課す」との見解が示された。EUサイドからは貿易協議の延長を望む声が一部から出てはいるが、欧米関係の先行きは依然として不透明なままと言わざるを得ない。

 ユーロドルは先週末27日までで7日続伸し、上昇トレンドを強めてきた。しかしながら今後トランプ米大統領が関税強化をちらつかせるようだと、高値警戒感も漂い始めたなかで上値を積極的に追いづらくはなるだろう。ただ一方で、米EUが何らかの合意に至る、または協議延長が決められた場合、貿易対立への危惧が薄まることでユーロ買いが強まる、というパターンもあり得る。

 なお、ポルトガルのシントラで本日から2日まで、欧州中央銀行(ECB)主催の国際金融会議「ECBフォーラム」が開催される。本日は現地夜(日本時間1日未明)にラガルドECB総裁の講演が予定されている。明日1日には、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長や植田日銀総裁、ベイリー英中銀(BOE)総裁なども参加するパネル討論会が開かれる。

想定レンジ上限
・ユーロドル、2021年9月17日の高値1.1789ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル、26日安値1.1655ドル

(小針)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ