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【見通し】株式明日の戦略-4万円台に乗せて週間では1747円高、来週は米雇用統計に要注目

27日の日経平均は大幅に4日続伸。終値は566円高の40150円。米国株高を好感して、寄り付きから200円を超える上昇。開始早々に節目の4万円を上回った。半導体株、防衛株、自動車株などに強い買いが入った。

 600円超上昇して40200円台に乗せたところで買いが一巡。10時以降は値動きが落ち着き、しばらく40200円近辺でもみ合った。後場に入って13時台半ば辺りから緩やかに上げ幅を縮めたが、4万円より上はキープ。500円を超える上昇となり、終値で4万円を上回った。1月7日の終値40083.30円を上回り、年初来高値を更新している。TOPIXも3月27日につけた2815.47pを上回り、年初来高値を更新した。一方、グロース250指数は逆行安となった上に、場中の動きも弱かった。

 東証プライムの売買代金は概算で5兆9200億円。大幅高となる中で商いも膨らんだ。業種別では非鉄金属、輸送用機器、証券・商品先物などが上昇している一方、鉱業、食料品、倉庫・運輸などが下落している。上方修正を発表した亀田製菓が後場急伸。半面、下方修正を発表した津田駒工業が後場に入って大幅に下落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1183/値下がり391。証券会社が目標株価を引き上げたディスコが全市場の売買代金トップとなる大商いで7.5%高。東京エレクトロンが大幅高となり、日経平均の押し上げに大きく貢献した。川崎重工やIHIなど防衛株が強かったほか、トヨタ、ホンダ、日産自など自動車株に見直し買いが入った。株高を受けて野村HDや大和証Gなど証券株に資金が向かった。

 一方、アドバンテストやソシオネクストなど半導体株の一角が利益確定売りに押された。有価証券報告書の提出期限延長に関するリリースが嫌気されたニデックが3.8%安。リミックスポイントやgumiなど暗号資産関連が厳しい下げとなった。前日ストップ安となったサンバイオは、売りが止まらず9%を超える下落となった。

 日経平均はあっさり4万円の節目を超えてきた。TOPIXとともに年初来高値を更新しており、非常に強い動きであった。きょうの高値は40267円。昨年10月以降に4万円を上回った局面では、40200円~40300円レベルで上値が重くなっているだけに、ここからは上昇のハードルが高くなる。ただ、このゾーンを難なく超えてくるようなら、昨年7月につけた史上最高値の42224円(終値ベース)が見えてくる。半導体株の動向が引き続き注目されるが、物色には広がりが出てきてほしいところ。きょう強かった防衛株も候補となり得るが、半導体に次ぐスター業種の登場に期待したい。


【来週の見通し】
 堅調か。7月相場に入るが、金曜7月4日の米国が独立記念日により休場で、米6月雇用統計が木曜3日に発表される。変則スケジュールとなるが、日本株は足元の動きが良くなっているだけに、金曜に米雇用統計の結果を消化できることはプラスに作用しそう。様子見姿勢が強まることなく、個別の活況が期待できる。米国の相互関税に関して、上乗せ部分の発動猶予期限が7月9日であることから、関連ニュースには注意を払う必要がある。ただ、これについては期限の延長といった話が出てくれば、グローバルマーケットがリスクオンに傾斜する可能性もある。押し目を待っている投資家は多いと思われるだけに、弱材料には一定の耐性を示し、上を試しやすい地合いが続くと予想する。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ