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【見通し】ロンドン為替見通し=ユーロドルの勢いを見守る展開か

本日のロンドン為替市場では、今週に入り年初来高値更新が相次いでいるユーロドルの勢いを見守る展開となるか。ただ、NY市場で5月PCEデフレーターの発表を控えていることもあり、経済イベントや要人発言を消化した後は米指標の発表待ちで様子見となるかもしれない。

 足もとのユーロドル相場について、米早期利下げ期待によるドル売りと、欧州中銀(ECB)の利下げ休止観測によるユーロ買いが合わさり、上値を模索する動きとなっている。ダウ理論のひとつに「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」とあることを踏まえると、現在のドル売り・ユーロ買いトレンドに影響を与えるような材料が出ないと、流れを変えるのは容易ではないかもしれない。

 経済イベントは、序盤に6月仏消費者物価指数(CPI)速報値が予想されている。市場予想は前月比+0.1%/前年比+0.8%と、前月(-0.1%/+0.7%)を上回る伸びが見込まれている。欧州中銀(ECB)の利下げ休止観測が浮上するなか、予想を上回る伸びとなればユーロを押し上げるかもしれない。そのほか、6月ユーロ圏経済信頼感指数や消費者信頼感指数(確定値)なども発表予定。

 要人発言では、ビルロワドガロー仏中銀総裁やレーン・フィンランド中銀総裁の発言機会が予定されている。直近の発言を振り返ると、仏中銀総裁は「市場の混乱があっても、ECBは依然として利下げが可能」「ECBの金利は中立水準に戻った」などと発言。フィンランド中銀総裁は「ECBはインフレ水準に満足してはならず、物価上昇率が目標を大幅に下回るなどのリスクに留意すべき」などの発言が伝わっている。金融スタンスに変化がないか見ておきたい。そのほか、NY序盤にウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁の講演も予定されている。

 テクニカル面では、ユーロドルは週初に1.1454ドルの安値を見た後は下値を切り上げる動きが継続。その後は連日にわたり年初来高値を更新しており、21年9月高値1.1909ドルまで主だった目標値が見当たらない状態となっている。昨日高値1.1744ドルを突破すると、目先は1.1800ドルや1.1850ドルなど、きりの良い水準を手掛かりに上値を模索することになろう。ただ、前日安値1.1655ドルを割り込むようだと、今週に入ってからの上昇のリズムを崩すこととなり、週末のポジション調整を誘って上昇一服となるかもしれない。


想定レンジ上限
・ユーロドル:26日高値1.1744ドル。超えると心理的節目の1.1800ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル:26日安値1.1655ドル。割り込むと日足・一目均衡表の転換線1.1595ドル。


(川畑)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ