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【見通し】ロンドン為替見通し=ユーロドル、ドル売り要因で堅調地合い続くか注目

本日のロンドン為替市場では、ユーロドルはドル売り要因をながめて堅調地合いを維持するか注目したい。

 今週に入り、ユーロドルは年初来高値の更新が相次いでいる。背景としては欧米間の金融政策の方向性の違いが挙げられる。欧州は利下げ休止が視野に入る一方、米国は早ければ7月にも利下げが再開するとの見方がにわかに浮上しており、金融政策の方向性の違いがユーロ買い・ドル売り要因として作用しやすい。

 本日朝にウォールストリートジャーナル(WSJ)紙が「トランプ米大統領は次期米連邦準備理事会(FRB)議長の早期指名を検討」と報じたことで、FRBの独立性が懸念されて市場はドル売りで反応している。今までの報道と違うのは「10月までに選ぶ考えを検討」と具体的な時期が伝えられた点だろう。欧州市場でも材料される場合はドル売り主導でユーロドル相場を押し上げることが予想される。

 経済イベントは、序盤に7月GFK消費者信頼感調査が予定されている程度と少なめ。要人発言については、中立派のデギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁やタカ派であるシュナーベルECB専務理事の発言機会が予定されている。なお、英国ではブリーデン英中銀(BOE)副総裁のほか、ベイリーBOE総裁の発言機会が予定されている。

 テクニカル面では、ユーロドルは今月に入り上向きとなる21日移動平均線を支持として堅調に推移する中、本日正午過ぎに2021年9月以来となる1.17ドル台に乗せてきた。ここから先の上値めどについて、21年9月につけた直近高値1.1909ドルまで主だった目標値が見当たらないため、目先は1.1750ドルや1.1800ドル等のきりの良い水準を手掛かりに上値を模索することになろう。なお、現在の立ち位置は約4年弱ぶりの高値水準と高値警戒感が出やすいが、先月12日に1.1065ドルの安値を見た後は押し目なく堅調に推移していることを考えると、下げが一服したら買いたい向きは少なくないと見る。


想定レンジ上限
・ユーロドル:心理的節目の1.1750ドル。超えると節目の1.1800ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル:12日高値1.1631ドル。割り込むと日足・一目均衡表の転換線1.1556ドル。


(川畑)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ