
5月英小売売上高(自動車燃料含む)は前月比▲0.5%、前年比+1.7%、(自動車燃料除く)の予想は前月比▲0.7%、前年比+1.8%と予想されており、4月分からの悪化が見込まれている。
昨日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)では、6対3で政策金利(4.25%)の据え置きが決定されたものの、議事要旨は、「賃金上昇が年末にかけて大幅に鈍化する」「労働市場からディスインフレ圧力がかかる兆候が強まっている」とハト派的な論調だった。
ベイリーBOE総裁も「金利は引き続き緩やかな低下軌道にある」と述べ、市場では年内あと2回の0.25%の利下げが織り込まれている。
今後のポンドドルは、英米通商合意を受けた英国のインフレ率、労働市場、消費状況などを見極めながら、英中銀の「段階的かつ慎重」に行うとの利下げのガイダンスに沿った相場動向を見据えていくことになる。
中東情勢に関しては、レビット米ホワイトハウス報道官が「トランプ米大統領はイラン攻撃について2週間以内に決定する。トランプ氏はイランとの外交が依然として選択肢であると信じている」を受けて、引き続き関連ヘッドラインに警戒していくことになる。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1580ドル(6/17高値)
・ユーロ円:167.61円(6/17高値)
・ポンドドル:1.3591ドル(6/17高値)
・ポンド円:196.85円(6/17高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1381ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円:166.12円(日足一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.3335ドル(5/20安値)
・ポンド円:194.03円(6/19安値)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ