
今週は月曜日がメモリアルデーの祝日のため、4日間の取引となるが、トランプ関税問題や長期金利の動向、エヌビディアの決算発表が焦点となりそうだ。トランプ米大統領は先週金曜日にEUとアップルに対して高率の関税を課す方針を示した。その後、EUへの関税発動が7月9日まで延期することが発表されたたものの、引き続き関税を巡るトランプ米大統領の発言をにらんだ神経質な展開が予想される。
先週、一時2023年10月以来の水準まで上昇した米30年債利回りの動向にも引き続き要警戒となる。大型減税法案による財政赤字拡大懸念のほか、今週は金曜日に4月個人消費支出(PCE)価格指数の発表もあり、長期債利回りの動向に要注目となる。
決算発表では28日水曜日引け後に発表されるエヌビディアの決算発表に注目が集まる。AIラリーの持続性を巡り、米政権の対中半導体輸出規制の影響や今後の先端AI半導体の出荷見通しが焦点となりそうだ。このほか、個人消費動向を巡り、ペストバイ、コストコ・ホールセールなどの決算やガイダンスにも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは4月耐久財受注、3月月次住宅価格、3月S&Pケースシラー住宅価格指数、5月消費者信頼感指数、5月ダラス連銀製造業景況指数など。企業決算は寄り前にオートゾーンが発表予定。(執筆:5月27日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ