
もっとも、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。ハンセン指数が50日移動平均線(8日大引け時点で22802.60ポイント)を上抜けると利益確定売りが出て、伸び悩む可能性がある。また、中国の税関総署がきょう、2025年4月の貿易統計を発表する。10日には中国国家統計局が4月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)を発表する予定で、結果を見極めたい投資家は積極的な売買を手控えるだろう。
8日のNY株式相場は、ダウ平均など主要3指数がそろって続伸した。米国と英国の貿易交渉が大枠で合意に至り、初めて貿易協議の具体的進展が見られたことが好感された。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のテンセント(00700)、英金融大手の国際金融銘柄のHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、中国4大商業銀行の中国銀行(03988)が下回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ