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【見通し】株式明日の戦略-反発も37000円は超えられず 上昇加速か一服かの分岐点

8日の日経平均は反発。終値は148円高の36928円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり875/値下がり688。米国で半導体株が買われた流れを受けて、ディスコ、アドバンテスト、レーザーテックなどが人気化した。海運大手の日本郵船と川崎汽船が大幅上昇。いずれも今期は大幅減益見通しであったが、株主還元を強化する姿勢が評価された。決算を材料にメルカリや横河電機が大幅高となり、OKIがストップ高。NTTによる完全子会社化観測が報じられたNTTデータGがストップ高比例配分となった。

 一方、NTTは2%を超える下落。今期の減収減益見通しを提示したバンナムHDが後場に入って大きく値を崩しており、任天堂やコナミGなど引け後に決算発表を控えたゲーム株に警戒売りが広がった。一部メディアで金融庁の行政処分観測が報じられたネクステージとFPパートナーが大幅安。HENNGEは上方修正や自己株取得を発表して高く始まったものの、買いが続かず急失速して10%を超える下落となった。

 日経平均は反発。前場は方向感が定まらなかったが、後場はプラス圏で値動きが落ち着いた。トヨタの決算反応は案外となったものの、それで全体が大きく崩れることはなかった。ただ、後場にポジティブな動きが見られたにもかかわらず、高値は36977円までで、37000円には届かなかった。

 37000円に迫りながら超えられない日が3日続いており、あすの動きが大きく注目される。ここで大きく下げてしまうようだと、4月7日の安値30792円からの戻りに一服感が出てくる。まだ決算発表は多いものの、来週には概ね出そろう。月後半の市場エネルギーの低下を見越して、この辺りで上値が重くなっても不思議はない。

 一方、そういった警戒も強まっているだけに、難なく37000円を超えられるようなら、売り方の買い戻しを巻き込んだ踏み上げ的な上昇も期待できる。このケースでは大型株が上昇の先導役になると思われる。あすは売買代金上位銘柄に強い動きが見られるかどうかを注視しておきたい。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ