「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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最新のマーケット情報まとめ
## ドル円分析
1. 上値のポイント:
- 151円突破できるか
- 突破した場合、次は200日移動平均線(152円50銭付近)
- さらに突破すると154円台半ばや155円が視野に
2. 下値のポイント:
- 150円を再び割り込むと、148円半ばを再び試す可能性
- 151円は下落トレンドを見るFX投資家にとって戻り売りとして入りやすいポイント
## 今週の重要イベント
1. アメリカとウクライナ首脳会談関連
- 会談が決裂したが、再度会談の可能性は残っている
- EUの首脳国が仲介に動いている
2. 関税問題(3月4日)
- カナダ・メキシコへの輸入品に25%関税導入予定
- 中国からの輸入品への関税率も20%(2倍)に引き上げ予定
- カナダとメキシコは対抗措置を検討中
3. その他の注目イベント
- 3月4日:トランプ大統領の議会演説
- 3月5日:米ADP雇用統計、米ISM非製造業景況指数
- 3月5日:内田日銀副総裁の講演・記者会見
- 3月5日~:中国全国人民代表大会(米中貿易摩擦への対応が焦点)
- 3月7日:米雇用統計
## 今日のイベント
- 24時に米ISM製造業景況指数発表
- 前回は経済活動の拡大/縮小の分岐点である50を上回った
- 最近の米経済指標は景気減速を警戒させる結果が続いている
## 結論
ドル円相場は150円を突破したことで反発の可能性が高まっている。151円を終値で突破できるかがポイントで、突破すれば152円50銭、その先は154円台半ばが視野に入る。一方、150円を再び割り込むと、148円半ばへの下落リスクがある。今週は米国の景気指標や関税問題、国際政治情勢など多くの重要イベントがあり、相場が大きく動く可能性が高いため注意が必要。
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『最新のドル/円相場を解説』
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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