
今晩の取引では先行きの利下げ見通しを巡り、寄り前に発表される12月生産者物価指数(PPI)に注目が集まる。先週末の12月雇用統計を受けて年内の利下げ期待が大きく後退し、CMEのフェドウォッチ・ツールの12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での年内2回(0.50%)の利下げ確率は1週間前の33%から10%に大きく低下した。今晩発表される12月PPIも予想を上回る強い上昇となれば、利下げ期待の一段の後退や米10年債利回りの上昇が引き続き株式相場の重しとなりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは12月PPIのほか、12月NFIB中小企業楽観度指数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:1月14日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ