今晩はハイテク株を中心に軟調か。昨日は好決算を発表したアルファベットが上昇し、ナスダック総合が取引時間中の史上最高値を更新したものの、スーパー・マイクロ・コンピューターやアドバンスト・マイクロ・デバイセズを中心に半導体株が幅広く下落したことや、7-9月期GDP速報値が予想を下回ったことで主要3指数がそろって下落。ダウ平均が91.51ドル安(-0.22%)と2日続落し、S&P500が0.33%安と3日ぶりに反落。ハイテク株主体のナスダック総合は1.00%高まで上昇したが、0.56%安で終了し、5日ぶりの反落となった。引け後の動きでは10-12月期の売上高見通しが市場予想を下回ったマイクロソフトが時間外取引で3%超下落。メタ・プラットフォームズもユーザー数が市場予想を下回ったことや2025年の投資が増加する見通しが嫌気され時間外で3%超下落した。
今晩はマイクロソフトやメタの下落が見込まれ、ハイテク株を中心に軟調か。また、利下げ見通しを巡っては今週末の10月雇用統計が焦点となるが、今晩は米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する9月個人消費支出 (PCE) 価格指数が発表されるほか、足もとも雇用巡っては新規失業保険申請件数にも要注目となる。9月PCE 価格指数は変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPCE価格指数が8月分の前年比+2.7%から+2.6%に鈍化が見込まれおり、予想通りの鈍化となれば利下げ期待の高まりが支援となりそうだ。
今晩の経済指標・イベントは9月個人消費支出 (PCE) 価格指数、新規失業保険申請件数のほか、10月シカゴ地区購買部協会景気指数、米10年債入札など。企業決算は寄り前にメルク、引け後にアップル、アマゾン、インテルなどが発表予定。(執筆:10月31日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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