
今週はFOMCでの利下げ幅やその後の見通しに注目が集まる。木曜日に結果が公表されるFOMCでは利下げが確実視されているが、先週末にWSJが0.50%の利下げ観測を示したことで、CMEのフェドウォッチ・ツールの0.50%の利下げ確率が45%に上昇し、0.25%の利上げ確率が55%に低下した。大幅利下げとなれば金利低下による景気後押し効果や企業や家計の借り入れコスト低減効果が期待される一方、大幅利下げに踏み切れば米連邦準備制度理事会(FRB)が景気後退(リセッション)を懸念していると受けとめられる可能性もあり、利下げ幅を受けた市場の反応が注目される。また、FOMCメンバーの金利見通し(ドットプロット)が発表されるほか、会合後のパウエルFRB議長の記者会見での発言にも要注目となる。フェドウォッチ・ツールでは年内4回(1.00%)の利下げ確率が91%、年内5回(1.25%)の利下げ確率が55%となっている。このほかの経済指標は火曜日に8月小売売上高、水曜日に8月住宅着工件数、木曜日に新規失業保険申請件数、8月中古住宅販売件数など。企業決算はゼネラル・ミルズ、ダーデン・レストランツ、レナー、フェデックスなどS&P500採用の6銘柄が発表予定。
今晩の米経済指標・イベントは8月NY連銀製造業業況指数など。企業決算は寄り前にパッケージング・コーポレーションが発表予定。(執筆:9月16日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ