
一方、買い一巡後は上値の重い展開もあり得る。米国で11日に8月の消費者物価指数(CPI)、12日に8月の生産者物価指数(PPI)が発表される。FOMCでの利下げ幅をめぐり、この2指標が注目される。また、中国本土では今週末に8月の主要経済指標の発表が予定されている。内容を見極めたい投資家が積極的な売買を控える可能性がある。
きょうは8月の中国の貿易統計が発表される。市場コンセンサス予想は米ドル建て輸出が6.5%増(7月実績は7.0%増)、輸入が2.0%増(同7.2%増)。結果によっては相場の波乱要因となる可能性もある。
9日のNY市場でダウ平均は3営業日ぶりに反発。主力株を中心に見直し買いが入った。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株ではHSBC(00005)、AIAグループ(01299)、アリババ集団(09988)が香港終値を上回った半面、テンセント(00700)が下回って引けた。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ