
今晩は利下げ見通しを巡って寄り前に発表される8月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)に注目が集まる。9月17-18日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では利下げが確実視されており、CMEのフェドウォッチ・ツールでは41%の確率で通常の2倍の0.50%の利下げも予想されている。雇用統計が弱い結果となれば、大幅利下げ期待が一段と高まるものの、ソフトランディング期待の後退や景気後退(リセッション)懸念が強まることも予想され、雇用統計の結果を受けた市場の反応に要注目となる。8月雇用統計の市場予想は非農業部門雇用者数が16万人増(前回:11.4万人増)、失業率が4.2%(同:4.3%)、平均賃金が前月比+0.3%、前年比+3.7%(同:0.2%、+3.6%)。
今晩の米経済指標・イベントは8月雇用統計のほか、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁やウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事の講演が予定されている。企業決算は寄り前にクローガーが発表予定。
(執筆:9月6日、14:00)
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ