
本日の日本経済新聞では、1面で日銀が追加利上げを検討し、政策金利を0.25%に引き上げる案が有力と報じている。あくまで観測ではあるが、このタイミングでの日経1面報道は確度が高い。ドル円は足元152円70銭近辺と円高に傾斜している。市場はこの報道を決定事項と受け止めて動いていくだろう。きのうの日経平均が300円超下げた後、後場に戻した動きは、利上げなしを織り込んでいたようであった。そのため、反応としては失望売りになると思われる。米国で半導体株が弱かったことや、マイクロソフトが時間外で下げたことも警戒材料となる。
昼に出てくる日銀会合の結果が報道と異なる内容でなければ、発表後の波乱は小さいと考えられる。材料出尽くしで買い戻す動きが出てくる可能性もある。ただ、引け後の植田総裁会見を見極めたい状況である上に、本日はFOMCの結果発表日でもあることから、楽観に傾くようならリスク回避の売りが上値を抑えるだろう。場中はマイナス圏で不安定な動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは37900円-38400円。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ