
東京市場は堅調か。先週末の米国株は上昇。ダウ平均は67ドル高の39375ドルで取引を終えた。6月雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比20万6000人増と、20万人程度を見込んでいた市場予想を上回った。しかし、前月分が下方修正されたほか、平均賃金の伸びが鈍化したことなどから、総じて弱い内容と受け止められた。これを受けて、10年債利回りが4.3%を割り込む水準まで低下。アップルやアルファベットなど主力グロース株を中心に買いが入った。米金利低下でドル円は円高(ドル安)に振れており、足元では160円70銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて175円高の41035円、ドル建てが220円高の41080円で取引を終えた。
米国株高を好感した買いが入るだろう。雇用統計の結果を受けて、今週後半に発表される6月の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)も金利低下要因になるとの期待から、米国株には買いが入りやすくなると見込まれる。この点はグローバル株式市場にとってプラスの要素となる。日本株は先週がかなり強かった分、高くなれば利益確定売りは出てきやすい。米金利低下でバリュー株は選好されづらく、物色には濃淡がつきそうだ。それでも良好な外部環境を追い風に、売りをこなしながら上を試しにいくと予想する。日経平均の予想レンジは40800円-41200円。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ