11日の日経平均は続伸。終値は96円高の39134円。米国株高を受けて、3桁上昇スタート。序盤では上を試しに行き、上げ幅を300円近くに広げた。ただ、39300円より上では買いが続かず失速。萎んだ後は39100円台でもみ合う時間が長かった。終盤にかけて握力がなくなったかのように値を消す場面があり、上げ幅を2桁に縮めて取引を終了。TOPIXは後場に入ってマイナス圏に沈んだ。
東証プライムの売買代金は概算で3兆5400億円。業種別では機械、精密機器、非鉄金属などが上昇した一方、海運、証券・商品先物、空運などが下落した。中期経営計画を公表した東和薬品が大幅上昇。半面、シティインデックスイレブンスなどからあおぞら銀行の株式を取得すると発表した大和証券グループ本社が大幅に下落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり557/値下がり1019。売買代金上位銘柄では東京エレクトロン、TOWA、三菱重工、北海道電力などが大幅上昇。リリースのあったカバーが商いを伴って5%超上昇した。伊勢化学がストップ高、K&Oエナジーが急騰と、ペロブスカイト型太陽電池(曲がる太陽電池)関連が人気化。決算が好感されたファーマフーズがストップ高まで買い進まれた。
一方、海運株が弱く、商船三井や川崎汽船が大幅安。名村造船が全市場の売買代金ランキング3位となる大商いで7.5%安と派手に下げた。JAL、ANA、JR東海、JR東日本など、空運・陸運セクターが全般軟調。決算が失望を誘ったビューティガレージやアルトナーが急落した。
本日、グロース市場に新規上場したD&Mカンパニーは、高い初値をつけたものの、終値は初値を大きく下回った。
日経平均は続伸。早い時間に高値をつけた後は伸び悩み、引け味は悪かったが、マイナス圏に沈むことはなかった。プライムでは最終的に値下がり銘柄が値上がりの倍近くとなった中、健闘したと言える。12日にFOMCの結果発表と米5月消費者物価指数(CPI)の発表があることから、あすの日本株は「待ち」の姿勢が強くなると思われる。SQ週の水曜は荒れるイメージも強く、買いは手控えられるとみておいた方が良い。
きょうの終値は39134円。下には75日線(39018円、11日時点、以下同じ)、心理的節目の39000円、5日線(38810円)、25日線(38647円)などが控えている。FOMCや日銀会合などの重要イベントを前に主要な移動平均線より上で推移できていることは、クラッシュに対する警戒を和らげる。良い流れができつつあるだけに、あすは深押しすることなく39000円より上をキープできるかに注目したい。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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