
一方、市場予想を上振れた場合は、上振れの幅次第でポンドが買われることになる。ただし、その後のBOE高官の講演内容を確かめるまでは積極的に上攻めも難しいか。本日は欧州時間午後に、ブリーデンBOE副総裁の講演が予定されている。昨年の11月から金融政策委員会(MPC)の投票メンバーになり、毎回据え置きに投票している中立派の副総裁だが、CPIの結果を受けてどのような発言をするかに注目したい。
ユーロドルは、連日非常に狭いレンジ取引に終始している。15日の米CPI以後の値幅は16日が41Pips、17日は42Pips、20日は30Pips、昨日は32Pipsだった。本日はラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の講演が予定されているが、欧州圏からはここ最近は市場を動意づけるような経済指標の発表がなかったことで、市場を動意づけるような発言を期待するのは難しいかもしれない。なお、本日のラガルド総裁の講演は欧州証券市場監督局(ESMA)で録画されたビデオでの発言となることで、質疑応答の予定もなく、市場にサプライズを与えることも難しいだろう。
・想定レンジ上限
ユーロドル:16日高値1.0895ドル
ポンドドル:3月21日高値1.2803ドル
・想定レンジ下限
ユーロドル:日足一目均衡表・転換線1.0828ドル
ポンドドル:日足一目均衡表・雲上限1.2650ドル
(松井)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ