30日の香港市場はもみ合う展開か。米長期金利の低下が支えとある一方、ハンセン指数は前日まで6営業日続伸した後とあって、利益確定売りが重荷となりそうだ。香港市場はあす、メーデーで休場となる上、30日から5月1日に米連邦公開市場委員会（FOMC）が開かれることから、積極的に運用リスクを取る動きは限られるだろう。
きょうは中国本土で官民の4月の製造業購買担当者景気指数（PMI）が発表される。中国国家統計局が発表する製造業PMIの市場コンセンサス予想は50.3（前月実績は50.8）、財新中国製造業PMIの予想は50.1（同51.1）。結果によっては相場の波乱要因となる可能性がある。一方、業績や業績見通しを手掛かりとした個別物色が続きそうだ。きょうはHSBC（00005）やヤム・チャイナ（09987）などが1－3月期決算を発表する。
29日のNY市場でダウ平均は146米ドル高と続伸。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も続伸した。中国で完全自動運転の暫定承認が報じられたテスラが15％高となったほか、アナリストが投資判断を引き上げたアップルが2.5％上昇し相場を押し上げた。25日の香港株の米国預託証券（ADR）は、主力株ではHSBC（00005）、AIAグループ（01299）、アリババ集団（09988）などが香港終値を上回った半面、テンセント（00700）などが下回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
