「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
今日のドル円 テクニカル分析で環境認識
①日足:155円を前に伸び悩むか・・・152.00円を突破してからは上昇の勢いが強まり5日連続で高値を更新し陽線で終えています。本日も底堅く新高値を試す可能性が考えられます。ただ、RSIが70ライン上で下向きになっています。やや上昇の勢いが緩んだ状況と見られ高値を更新しても155円を前に伸び悩む可能性もあります。しかし、上昇基調途中のため一時的な下落場面は押し目買いポイントに可能性があります。事前にポイントを絞っておきましょう。
ドル/円 日足チャート
今日のトレードシナリオ:155円付近の値動きに注意
②相場展開の予想・・・上昇基調の中、連日で高値を更新していることから本日も新高値を試す動きとなりそうです。そのため、買い目線は継続です。ただ、155円に接近する中で値動きが荒くなる瞬間が見られるようになりました。前日のように瞬間的な急落が再び起こる可能性もあるため注意しましょう。
③トレードタイミング・・・155円付近の上値は重そうです。そのため、高値更新した際に追随して買っていくことは急落のリスクがあり様子を見たほうが良いと思っています。ただ、155.00円を突破すれば上昇する流れに乗れるかもしれません。同時に、円買い介入にも注意が必要となってきます。メインシナリオは押し目買いと考えたほうが良いでしょう。153.80-154.10円付近が下値支持となり買い場となる可能性があります。
ドル/円 60分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 外為注文情報(図2)
https://www.gaitame.com/markets/order/
今後の注目経済指標・イベント
前日のパウエル議長ら米連邦準備制度理事会(FRB)メンバーによる発言を受けて、市場では米国の利下げ開始は9月まで後ずれするとの見方に傾きつつあります。こうしたことから、本日もドル高主導の相場展開が続きそうです。ただ、ドル/円が155円台に接近すると本邦当局による円買い介入への警戒感がいっそう高まると見られ、値動きが荒くなる場面も増えるでしょう。他方で本日からG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。国際会議期間中の為替介入は困難との見方もあるようです。
4/17(水)
17:00 南ア3月消費者物価指数
18:00 ユーロ圏3月消費者物価指数・改定値
18:00 チポローネECB専務理事講演
20:00 南ア2月小売売上高
21:05 グリーン英MPC委員講演
22:00 チポローネECB専務理事講演
23:30 EIA週間原油在庫統計
24:00 デコス・スペイン中銀総裁講演
24:45 シュナーベルECB専務理事講演
25:00☆ベイリーBOE総裁講演
26:00 米20年債入札(130億ドル)
27:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
27:00☆ラガルドECB総裁講演
27:00 ハスケル英MPC委員講演
29:00 米2月証券投資
----- G20財務相・中央銀行総裁会議(~18日)
----- ユーロ圏臨時首脳会議(~18日)
4/18(木)
06:30 メスター米クリーブランド連銀総裁講演
08:15 ボウマンFRB理事講演
※☆は特に注目の材料
『20時からFXライブ配信(19時30分~宇栄原塾)』
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。