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【見通し】ロンドン為替見通し=英欧当局者の発言を注視も、欧州通貨は重い動き続きやすいか

ロンドンタイムはまず、序盤発表の複数英経済指標への反応を見定めることになるが、事前予想は前回比で強弱まちまち。方向性の示唆が明確にならなければ為替も反応しにくいだろう。

 その後は英欧当局者発言への反応を追う展開か。イングランド銀行(英中銀、BOE)のグリーン金融政策委員会(MPC)委員と、エルダーソン欧州中央銀行(ECB)専務理事が講演予定。賃金の動向次第で英利下げ観測が強まる可能性もあるなかグリーンMPC委員はこれまで、インフレ低下と雇用市場の好調双方に触れつつ、「利下げ後に再び利上げしなければならないことが最悪」と、慎重な姿勢も示している。

 エルダーソンECB専務理事はタカ派とされ、インフレ目標の持続的達成を重要視している。利下げに慎重な発言があればユーロの下支えとなる可能性はあるものの、米金利動向を受けて底堅いドルに対し欧州通貨が重く推移しやすい状況を大きく覆すまでの動きにはつながりにくいとみる。


想定レンジ上限
・ポンドドル:1.2643ドル前後で上昇を抑えそうな21日移動平均線付近。
・ユーロドル:1.0835ドル前後で上昇を抑えそうな13週移動平均線付近。

想定レンジ下限
・ポンドドル:昨年11月22日安値1.2449ドル。
・ユーロドル:昨年11月3日安値1.0615ドル。

(関口)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ