5日の日経平均は大幅反落。終値は781円安の38992円。
派手な下落となってしまったが、米国の利下げが今年はないかもしれないといった話が出てくれば、大きく下げるのは仕方ない。特に半導体株は利下げ実施を前のめりで織り込む格好でこれまで買われていただけに、きょうは売られる筆頭となった。
一方、プライムの値上がり銘柄を見ると、前引け時点では158銘柄であったのが大引けでは566銘柄と3倍以上に増えている。米国の金利動向が業績にあまり影響しない業種・銘柄もあるだけに、マーケットが変化する中で動きが変わってくるものを注意深くウォッチしておきたい局面だ。中東の地政学リスクにも注意を払う必要が出てきただけに、目先の物色に関しては内向き傾向が強まりそう。来週、決算発表が多い小売株はその条件に当てはまる。決算でポジティブな反応が見られる銘柄が多く出てくるかに注目したい。
【来週の見通し】
波乱含みか。10日に米国の3月消費者物価指数(CPI)が発表され、この日に3月開催のFOMCの議事録も公表される。また、11日には欧州でECB理事会が開催される。足元では米国の利上げ時期や回数を巡って思惑が交錯しており、経済指標や中銀からのメッセージに長期金利や為替が大きく刺激されることになると思われる。国内では11日にファーストリテイリングが上期決算を発表予定で、決算を消化する12日がオプションSQ日。日経平均の振れ幅も大きくなる公算が大きい。日々各種材料に一喜一憂し、大幅高もあれば大幅安もあるといった荒い動きが続くだろう。
【今週を振り返る】
大幅安となった。日経平均は4月1日は大幅高で始まったものの、期初の益出しと思われる売りに押されて500円を超える下落。2日は300円超上昇する場面もあったが、失速して2桁の上昇にとどまった。3日は台湾の地震が警戒されたほか、月次が嫌気されたファーストリテイリングの大幅安が響いて300円を超える下落。4日は300円を超える上昇となったものの安値引けと、不安定な動きが続いた。5日は米国の利下げ期待後退や地政学リスクの高まりを受けて700円を超える下落。1000円近く下げる場面もあり、39000円を下回って週を終えた。日経平均は週間では約1377円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。
【来週の予定】
国内では、2月毎月勤労統計、3月景気ウォッチャー調査(4/8)、3月消費動向調査、5年国債入札(4/9)、3月国内企業物価指数(4/10)、3月マネーストック、3月都心オフィス空室率、20年国債入札(4/11)、オプションSQ(4/12)などがある。
海外の経済指標の発表やイベントでは、米3年国債入札(4/9)、米3月消費者物価指数、FOMC議事録(3/19~3/20開催分)、米3月財政収支、米10年国債入札(4/10)、中国3月消費者物価指数、中国3月生産者物価指数、ECB理事会(ラガルド総裁定例会見)、米3月生産者物価指数、米30年国債入札(4/11)、中国3月貿易収支、米3月輸出物価指数、米3月輸入物価指数、米4月ミシガン大学消費者マインド指数(4/12)などがある。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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