NYタイムは、本邦通貨当局の円買い介入を警戒しつつ、米住宅関連指標や米連邦準備理事会(FRB)高官の発言内容へのドル相場の反応をにらむ展開となるだろう。23時発表の2月米新築住宅販売件数の市場予想は前月比+2.1%/67.5万件程度と、前回1月分の+1.5%/66.1万件より強い結果が見込まれている。消費への波及効果が大きな住宅関連の数値の強弱が、米利下げ前倒し観測の後退あるいは強まりといった思惑につながらないか否か注視することになる。
23時30分から予定されているクックFRB理事の講演では、かつて「利下げ前にインフレ率が2%に戻りつつあるということにさらに自信を持ちたい」と述べていた同理事が、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議論を経て、見解が変化していないか注目となる。午前2時の米2年債入札で、債券需給がドル相場や株価動向に影響する米金利の振れにつながることがないかにも注意を払いたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、1990年7月6日高値152.30円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、21日安値150.27円。
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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