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【見通し】株式明日の戦略-3週ぶりの反発が2000円を超える上昇、3月最終週も買い意欲は旺盛か

22日の日経平均は4日続伸。終値は72円高の40888円。米国株高を受けて3桁上昇スタート。開始直後に節目の41000円を上回って上げ幅を200円超に広げたが、到達感から買い一巡後は伸び悩んだ。しばらく41000円近辺でもみ合った後、10時台半ばからは上げ幅を縮小。後場は下落からのスタートとなった。しかし、下げ幅を3桁に広げるも40700円は割り込まずに切り返し、ほどなくプラス転換。そこから上げ幅を広げて41000円台に乗せたところでは前場同様に上値が重くなり、2桁の上昇で取引を終えた。TOPIXは一度もマイナス圏に沈むことなく推移し、終値で2800pを上回った。

 東証プライムの売買代金は概算で5兆2400億円。業種別ではゴム製品、銀行、輸送用機器などが上昇した一方、鉱業、精密機器、医薬品などが下落した。シャープが大幅上昇。日本経済新聞で液晶ディスプレー事業の縮小を検討していると報じられたが、構造改革進展に対する期待が高まった。半面、3月度の既存店売上高が前年割れとなった西松屋チェーンが売りに押された。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1083/値下がり520。円安が安心材料となり、日産自動車やスズキなど自動車株が軒並み高。ブリヂストンや住友ゴムなどタイヤ株にも買いが入った。米国で金融株の動きが良かったことから、三菱UFJや三井住友など銀行株が強めの上昇。ディスコが3%を超える上昇となり、全市場の売買代金ランキングで3位に入った。上方修正を発表したぐるなびが大幅上昇。証券会社のリポートを手がかりに円谷フィールズやツムラが急伸した。

 一方、ディスコ以外の半導体株はさえないものが多く、アドバンテスト、レーザーテック、SCREEN、東京エレクトロンが下落。さくらネットや三井E&Sの下げが大きかった。原油安を嫌気してINPEX、富士石油、出光興産などが軟調。ドラッグストアのツルハHDが決算を受けて大幅安となり、ウエルシアHDやスギHDなど同業にも警戒売りが波及した。

 本日、グロース市場に新規上場したジンジブは、買いが殺到して初値は持ち越しとなった。

 日経平均は4日続伸。41000円台に乗せた後に失速したが、一時下げに転じながらも上昇で終えた。今週はかなり上に値幅が出ただけに、金曜の後場にマイナス転換すれば利益確定売りが加速する懸念はあった。しかし、そうならなかったどころか、下げに転じたところを待ち構えていたかのように買いが入った。1日の中である程度の売りをこなしつつ、下げないというのは非常に流れが良い。2800pを超えてきたTOPIX(22日終値:2813.22p)が1989年12月につけた史上最高値の2884.80pを更新するまでは、足元の強い基調が続く公算が大きい。


【来週の見通し】
 堅調か。3月の最終週で、日経平均は木曜28日に配当落ちの影響が大きく出てくる。落ち分は260円程度とみられており、配当や優待に手厚い3月決算銘柄に関しては権利落ち前後で見た目の水準が大きく変わってくる。3月も22日の時点で月間では1700円近く上昇しており、最終週には利益を確定する動きも出てくるだろう。その一方で、新年度をにらんでの買いも入りやすい局面。IPOラッシュの週で、大型株の買いづらさが意識された場合でも、新興銘柄の売買は活況となるだろう。今週、日銀会合とFOMCを消化して大きく上昇したことから、買い意欲は刺激されている。今は恐怖に駆られて売りを出す理由が乏しい。月末、年度末で需給要因も絡んで指数の値動きは荒くなるかもしれないが、上昇日に強く買われることで週間では水準を切り上げると予想する。


・提供 DZHフィナンシャルリサーチ