
米国株安を嫌気した売りに押されると予想する。米国では消費者物価指数(CPI)に続いてPPIも市場予想を上回っており、インフレ長期化が懸念される。3月のFOMCでは政策金利の据え置きが確実視されているが、声明文やパウエルFRB議長のメッセージがマーケットフレンドリーとはならない可能性がある。アルファベットやアマゾンは上昇しており、米グロース株は軒並み安とはならなかったが、エヌビディアのほかAMDやマイクロンなど半導体株の下げが大きく、国内半導体株には厳しい展開が想定される。日経平均はここまでの傾向から節目の38500円を割り込むようなら押し目は拾われるとみるものの、週末を前にリスク回避姿勢の強い地合いが続くだろう。予想レンジは38400円-38700円。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ