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【見通し】週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、金融政策への思惑的な動きに警戒

◆豪ドル、翌週の金融政策を控えて思惑的な動きに警戒
◆豪ドル、RBAの利下げ時期の遅さが支えとなるか
◆ZAR、SARBは国政選挙を前に利下げを求める声に応じない

予想レンジ
豪ドル円 95.50-99.50円
南ア・ランド円 7.70-8.10円

3月11日週の展望
 豪ドルは神経質な展開となりそうだ。18-19日に豪準備銀行(RBA)理事会と日銀金融政策決定会合が開催され、19-20日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催予定。日・米・豪の金融政策公表を翌週に控えるなか、イベントを前にした思惑的な動きが相場を左右することになるだろう。金融政策絡みの観測報道などにも警戒しておきたい。

 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、今週行われた議会証言で「利下げにはインフレに関するさらなる確信が必要」などの見解を示し、従来通り利下げを急がない姿勢を表明。ただ、RBAは前回の会合で「金利のさらなる引き上げを排除しない」と言及しており、金融緩和へと向かう時期はFRBよりも遅くなるだろう。来週の米インフレ指標を受けて米国の金利先安観が強まった場合は対ドルで豪ドルが底堅く推移することも予想される。

 一方で、対円では神経質な展開となりそうだ。今週は日銀の早期政策正常化への思惑が広がり、円が全面高となる場面もあった。来週には日銀の注目している春闘の集中回答日が控えており、マイナス金利の解除時期を巡って再び市場の思惑が交錯する可能性もある。円相場が全般に不安定な動きになった際には、豪ドル円への影響にも注意しておきたい。なお、来週は12日に2月NAB企業景況感指数の発表が予定されているが、相場への影響は限られるだろう。

 南アフリカ・ランド(ZAR)は底堅い展開となりそうだ。南アフリカ準備銀行(SARB)のクガニャゴ総裁は先月末に「インフレを抑制するという課題はまだ終わっておらず、 完了するまでは金融スタンスを変更する理由がない」「5月29日に投票を控える中でもSARBは選挙の圧力に屈するつもりはない」と述べるなど、国政選挙を前に利下げを求める声に応じるつもりはないと明言。南アのインフレ高止まり自体は懸念材料だが、金利面での相場下支え効果は期待できるだろう。また、貴金属価格の上昇傾向もZAR相場を支える可能性が高そうだ。その一方で、今週は市場全般でドル売りが進んだ影響が大きかったこともあり、来週以降も対ZARでドル売りの流れが継続するか見極める必要があるだろう。

3月4日週の回顧
 豪ドルは対ドルでは底堅く推移した。週半ば以降はさえない米経済指標を受けた米長期金利の低下からドル売りの流れが目立つようになり、豪ドルも対ドルでは1月30日以来の高値となる0.6625ドルまで反発した。ただ、豪ドル円はドル円が147円台半ばまで下落した影響で相殺されたため、狭いレンジ内で方向感を欠いた動きとなった。

 ZARも対ドルを中心に底堅く推移。手掛かり材料は乏しかったものの、対ドルでは18.67ZAR台までドル安・ZAR高が進んだ。金先物価格が連日で過去最高値を更新するなど堅調に推移したこともZAR買いを誘った面があった。(了)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ