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【見通し】NY株見通しー底堅い展開か 経済指標は2月ISM製造業PMIなど

今晩は底堅い展開か。
 昨日は注目された1月個人消費支出(PCE)価格指数がおおむね予想通りの結果となったことで利下げ開始時期の後ずれ懸念が和らぎ、主要3指数がそろって上昇した。1月PCE価格指数は変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数が前年比+2.8%と予想と一致し、12月の+2.9%から伸びが鈍化した。米連邦準備理事会(FRB)が目指す2%のインフレ・ターゲットを依然上回るものの、CMEのフェド・ウォッチが示す6月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は前日の63%から69%に上昇した。

 ダウ平均は47.37ドル高(+0.12%)と小幅ながら4日ぶりに反発し、S&P500とナスダック総合はそれぞれ0.52%高、0.90%高と反発。S&P500は4営業日ぶりに終値の最高値を更新し、ナスダック総合は2021年11月以来、2年3カ月ぶりに終値の最高値を更新した。年初来ではダウ平均が3.47%高となったほか、S&P500が6.84%高、ナスダック総合は7.20%高となった。月間では、ダウ平均が2.22%高、S&P500が5.17%高、ナスダック総合が6.12%高となり、主要3指数がそろって4カ月続伸となった。

 今晩は週末の取引となるが、底堅い展開か。昨日の1月PCE価格指数がおおむね予想通りとなったことで、今後は来週末発表の2月雇用統計や12日の2月消費者物価指数(CPI)が焦点となる。米国株はテクニカルやセンチメントが改善しており、当面は6月利下げ期待の高まり背景に底堅い展開が期待できそうだ。

 今晩の米経済指標は2月ISM製造業PMI、1月建設支出、2月ミシガン大消費者信頼感指数確報値、同1年先・5年先期待インフレ率確報値など。このほか、ウォラーFRB理事、クーグラーFRB理事、ローガン米ダラス連銀総裁、ボスティック米アトランタ連銀総裁、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、シュミッド米カンザスシティ連銀総裁などの講演や討議参加も予定されている。主要な企業の決算発表はなし。
(執筆:3月1日、14:00)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ