本日のNY為替市場のドル円は、米国のインフレ指標での消費者物価指数(CPI)ショックの再現に警戒しつつ、米10年債利回りの動向に注目する展開となる。
1月米卸売物価指数(PPI)の予想は前月比+0.1%(昨年12月-0.1%)、前年比+0.6%(昨年12月+1.0%)、食品とエネルギーを除くコア指数の予想は前月比+0.1%(昨年12月±0.0%)、前年比+1.6%(昨年12月+1.8%)となっている。
先日の1月米消費者物価指数(CPI)のような上ぶれの可能性に警戒しておきたい。
2月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)での1年先のインフレ期待にも要注目となる。
1月調査の1年先のインフレ期待は2.9%と前月時点の3.1%から低下していたが、こちらも、1月米CPIのような上ぶれの可能性に警戒しておきたい。
また、本日予定されているバー米連邦準備理事会(FRB)副議長(銀行監督担当)やデイリー米サンフランシスコ連銀総裁の講演では、利下げ開始時期や米地銀問題への言及に注目しておきたい。
ドル円は中期的には「ダブル・トップ(151.95円・151.91円)」を形成している。
2022年10月の高値151.95円では、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入で127円台まで反落、2023年11月の高値151.91円では、植田日銀総裁の「チャレンジング」発言で140円台まで反落している。
米国のインフレ指標が上振れて、ドル円が151円台に乗せた場合は、本邦通貨当局からの円安抑制措置に警戒しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、2月13日の高値の150.89円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、日足一目均衡表・転換線の149.26円。
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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