
海外の機関投資家が米国上場の中国株を買い増ししたと伝わったことも投資家心理を支えそうだ。米証券取引委員会(SEC)に提出された保有有価証券報告書によると、カナダ年金制度投資委員会(CPPIB)は2023年10-12月期にアリババ集団(09988)、理想汽車(02015)、JDドットコム(09618)、ネットイース(09999)などの米預託証券(ADR)を取得した。
もっとも、中国本土市場はきょうまで春節(旧正月)で休場とあって、追加の景気下支え策などの新たな材料には乏しい。ハンセン指数が心理的節目の16000ポイントを超えると上値が伸び悩む展開があり得る。
15日のNY株式相場は、ダウ平均など主要3指数がそろって続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のアリババ集団と美団(03690)、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って引けた。
(川畑)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ